The Player’s Tribune – アドリアーノ・デ・ゾウザ
米大リーグのスーパースター、デレック・ジーターが引退後に立ち上げた”The Player’s Tribune“(プレーヤーズ・トリビューン)。プロ・アスリートが記者を通さず、自分の言葉で自分の思いを公表するウェブサイトです。(『東洋経済Online』による紹介記事はこちらから)
私はNBA(バスケ)が大好きなので、NBA選手の生の思いが伝わってくる記事を探すべく、週に数回はチェックしています。(直近で一番に興味深く読んだのは、クリーブランド・キャバリアーズのKevin Love選手によるパニック障害/メンタルヘルス問題の告白記事です。全米でも多いに注目され、NBAがこの問題に真剣に取り組むきっかけとなりました。)
SUP選手やウィンドサーファーによる記事は残念ながら見つかりませんでしたが(←「Kai Lenny」で検索してもダメでした)、「surf」で検索すると、John John FlorenceやBethany Hamiltonの記事が出てきます。
サーフィン関連では個人的には2015のWSLチャンプ、アドリアーノ デ ゾウザの記事がとても印象に残りました。
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リオ・デジャネイロのスラム街、通称「ファベイラ」で生まれ育ったアドリアーノ。昼間から銃声が鳴り響くような過酷な生活の中で、彼の兄のアンジェロは毎日夕方になると笑顔で家に帰ってきます。ある日、意を決して隠れて兄を追いかけていくと、ファベイラを出て、彼は人生で初めてリオの海岸を見ることに。
最初は兄にたしなまれながらも、毎日一緒に海にいくことで徐々に兄も心を許し、ついにはお兄さんからボロボロの中古ボード(7ドル)をプレゼントしてもらえました。
これを機にアドリアーノの生活は完全にサーフィン中心に変化していきます。2005年にプロデビューし、10年後の2015年にはPipeline Mastersで勝利した彼は年間チャンプに。
真っ先に電話で連絡した先はお兄さんのアンジェロだったそうです。
courtesy: The Player’s Tribune
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プレイヤーズ・トリビューン、記者のバイアス/色眼鏡なしで、ダイレクトにアスリートの声・思いが聞ける非常に貴重なメディア媒体だと思います(←アスリート自身による脚色や事故正当化とかもあるかでしょうが)。
日本でも近いうちにこういうサイトが出てくると期待してます。(というか、どうしてまだ存在しないのか、不思議です。)