TC – Tom Carroll自伝

初めて彼の動画(WSLのマーガレットリバーの大会で平然とSUPサーフィンをする姿)を見たとき、彼の哀愁を帯びた姿に「何者だろうか」と思い、以降ずっと気になっていたTomCarroll。

だいぶ時間がかかってしまいましたが、漸く彼の自伝(←正確には本人とお兄さんによる共著)を読み終えました。

幼少期に母を亡くし、少年時代にサーフィンにどっぷりとはまり、あっという間にスターダムを駆け上り、国内そして世界チャンピオンに。結婚、子供の誕生を経て、プロ・キャリアの終盤に差し掛かる過程で、彼は重度の薬物中毒に陥ります。もうどうにもコントロールが効かず、自我が完全に崩壊する寸前で、彼は薬物中毒者のリハビリセンターに入院。退院後も数年にわたるリハビリを経て、自己の再生に至るまでの姿が書かれておりました。

TCの正直でストレートな語り、それを見つめ続けた兄Nickの呼びかけ、という構成で、英語も比較的平易で読みやすかったです。

最近、Andy Ironsのドキュメンタリー映画「Kissed by God」を見る機会があったのですが、サーフィンという、ある意味命を懸けて争うスポーツでトップを保つことのプレッシャーは想像を絶するものがあるのかと感じました。

以下は本からの引用(と意訳)です。

“Fame arrives and there is this powerful thing that’s happening that’s run out of control. And unless you’ve got a good handle on it and you are being coached into it by a good mentor, it’s unlikely you will fare very well under its influence.” (「名声とともに、そこにはコントロールが効かない何かしらの”力”がやってくる。もしそれに上手く対処できず、良きメンターによる指導が得られない場合、その影響をまともにくらってしまいやすい。)

オーストラリアのドキュメンタリー番組「60 minites」でも、トム・キャロルの壮絶な人生が語れています。